食生活を見直そう!
ついつい好きな食べ物ばかりを食べて嫌いな食べ物を避けてしまいがち・・・そんな食生活を一生続けて良いのでしょうか?私たちの体は毎日の食べ物を栄養にして生きています。ですから、さまざまな食品を万遍なく摂ることはとても大切なことです。毎日の食生活を意識することは、糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの病気の発症の予防につながります。
たとえば、便の量を増やし便秘を防ぐといわれる食物繊維は、腸内のビフィズス菌や乳酸菌の量を増やします。さらに、腸の中で脂質を吸着して体の外へ排出することでコレステロール値を下げたり、糖質の吸収をゆるやかにすることで食後血糖値の急激な上昇を抑えたりします。食物繊維は、豆類、野菜類、果実類、きのこ類、藻類などに多く含まれ、具体的には、そば、玄米、こんにゃく、さつまいも、切り干し大根、かぼちゃ、ごぼう、たけのこ、ブロッコリー、モロヘイヤ、オクラ、大豆、あずき、おから、しいたけ、エリンギ、えのきたけ、昆布、ひじきなどがあります。1日24g以上積極的に摂取しましょう。
また、ミネラルの一種であるカリウムは、余分なナトリウム(塩分)を排出する作用があります。日本人は食文化などにより塩分を摂りすぎているといわれますが、ナトリウムを摂りすぎると高血圧を招き、心筋梗塞や脳卒中の原因になることもあります。野菜の摂取量が不足していると、野菜に多く含まれるカリウムも不足してしまいます。野菜は1食1皿以上、1日5皿分で1日350g以上摂ることが目標とされています。野菜は健康に良いと知っていても十分に摂れているか考えてみましょう。食習慣を変えるのは、簡単なことではありません。それでも健やかな毎日を送っていくために、一緒に食卓を囲む家族とともに無理のない範囲で食生活の改善を少しずつ継続していきましょう。
