医薬品の適正使用
医薬品は、効能・効果、用法・用量、起こり得る副作用など、その適正な使用のために必要な情報を伴って初めて医薬品としての機能を発揮するものです。では、薬局・薬店で購入できるOTC医薬品を正しく使用するにはどうすればいいのでしょう。
まずは店頭で専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることがポイントです。その際には、持病や治療薬の有無、アレルギーの有無や体質、副作用歴、妊娠中・授乳中など、お薬を選ぶときに必要な情報を伝えましょう。
使用する前には自分自身の目で製品の箱に同封されている添付文書の内容をよく読むことです。添付文書は、使用期限をあけて再度使用する際にも内容が確認できるように、製品の箱とともに保管しておきましょう。
添付文書にはそのお薬の飲み方だけではなく、正しく使用するための注意事項が記載されています。
使用時に特に注意が必要な人、使用後にあらわれる可能性のある一般的な副作用や重篤な副作用の症状、一時的に起こりうる軽微な副作用の症状などが記載されています。その他、【用法・用量】には年齢ごとの1回量および1日の使用回数の記載があります。子供は使用が禁止されている成分もあるため、使用量を調節して大人用のお薬を与えることは避けましょう。高齢者では内臓の機能が低下しお薬の代謝分解が遅くなり、お薬の作用が強く現れることがあります。
添付文書の内容がわかりづらいこともありますから、勝手な自己判断をせずに、何か不明な点があればお薬を購入した店舗の専門家に相談しましょう。
