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味覚障害

味覚障害

近頃、食べ物の好みが変わった、食事が美味しく感じられない、味がしないからつい調味料を入れ過ぎる、家族からいつもと料理の味つけが違うといわれることがあれば、自分の味覚の変化を軽く見過ごさず、何かのサインかもと疑いましょう。

味覚には「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」をはじめ様々あり、これらの味覚が一つでも感じられない状態は、味覚障害となります。65歳以上の人の約60%以上で味覚障害があるといわれており、高齢、亜鉛不足、精神的ストレス、腎障害、肝障害、糖尿病などの全身性疾患、アレルギー性鼻炎、唾液分泌の減少、感冒後、薬による影響など、複数の要因が重なって味覚障害が発症すると考えられています。また味覚障害の症状は、味覚を感じないのが舌の一部や片側、舌全体であったり、濃い味でないと感じない、金属味や渋味など嫌な味がしたりするなどがあります。

原因の一つである亜鉛不足は、多くの日本人にあてはまります。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の亜鉛1日推奨量は男性18歳~74歳で11mg、女性12歳以上で8mgですが、2018年の国民健康・栄養調査では、1日男性は平均9.1mg、女性は平均7.5mgと摂取量が十分ではありません。舌の表面にある味を感じる細胞には本来亜鉛が豊富にあります。亜鉛が不足すると、その細胞の再生がうまくできなくなり、味覚障害となってしまうのです。

過激なダイエットや偏食などの栄養不足はさらに亜鉛不足となってしまいます。亜鉛はすべての細胞に存在し、細胞の成長に必要なものですから、亜鉛を多く含む牡蠣、うなぎ、牛肉、レバー、卵などを意識して摂取するよう食生活の工夫をしましょう。なお、食物繊維、穀類、豆類、加工食品などは亜鉛の吸収を妨げてしまうため、その分サプリメントで亜鉛を摂取し不足を補うのもおすすめです。

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