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鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)

鉄分が豊富な食材としてよく挙げられるひじきですが、実は最近その鉄分含有量は少なくなっています。日本食品標準成分表(文部科学省)によると、製造に使う釜の多くが鉄製からステンレス製に代わったことで、ひじきに含まれる鉄分が10分の1にまで大幅に減っているそうです。

鉄は生命維持に不可欠なミネラルの一つですが、体内の鉄が不足すると血液中で酸素を運ぶヘモグロビンが作られなくなり、体の隅々まで酸素が行き渡らなくなります。その結果、疲れやすい、頭が痛い、めまいがする、心臓がドキドキする、息苦しい、顔色が悪いなどの貧血症状が出ます。また、鉄欠乏症貧血に特徴的な症状として、氷をかじりたくなったり指の爪が上向きに反り返ったりすることもあります。

鉄が不足する原因は、欠食や偏食、無理なダイエット、外食、インスタント食品の多食など食事の影響が大きいといわれています。また、妊娠・授乳期は胎児の成長や母乳分泌のために鉄の必要量が増えたり、月経過多や潰瘍、痔、がんなどで消化管から出血したりすることでも鉄が不足します。胃切除手術により胃酸の分泌量が低下することで鉄の吸収率が低下して鉄分不足になることもあります。足りない鉄は体の中では作ることができないため、食事などから補給しなければなりません。鉄欠乏性貧血と診断されるとお薬(鉄剤)が必要な場合もありますが、そうなる前に、食事は規則正しく朝、昼、晩の3食摂って鉄欠乏性貧血を予防しましょう。

●肉や魚、牛乳や卵など動物性食品に含まれるヘム鉄は体に吸収されやすいので積極的に摂りましょう。ただし、栄養のバランスが偏らないように野菜・穀類・海藻など植物性食品(ヘム鉄に比べ吸収されにくいが鉄分も含まれている)も摂るように心がけましょう。

●鉄分と一緒に、ビタミンC(ブロッコリー、キャベツ、レモンなど)やたんぱく質(肉類、豆類、乳製品など)を摂りましょう。鉄と一緒に摂取すると鉄が吸収されやすくなります。また、すっぱいものや香辛料などの刺激物も適量摂ると胃が刺激されて胃酸の分泌が増え、鉄の吸収率が良くなります。

●血液を作る材料として、鉄分だけでなくビタミンB12(レバー、カキ、卵黄など)や葉酸(レバー、のり、納豆など)などの栄養素も十分に摂りましょう。