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冬場の脱水

冬場の脱水

冬の空気は乾燥しやすく肌もかさつく季節となります。特に室内では暖房器具の使用により湿度が下がり、皮膚や粘膜あるいは呼気から気づかぬうちに体の水分が失われていきます。また、冬場は夏場に比べて汗をかくことが少ないため、積極的に水分補給することが少なくなり、水分不足になる可能性があります。さらに体の水分は夜寝ている間に失われているため、寒いからと暖房器具をつけたまま寝ていると、脱水症状を引き起こしてしまうおそれもあります。

脱水状態になると、手先などの皮膚がカサカサする、口の中が粘る、体がだるくやる気や活力が低下するなどの症状や、酷い時にはめまいや立ちくらみが起こります。軽度の脱水を放置していると、血管や内臓、脳など正常に動かすために必要な酸素や栄養素が行き渡らず、思わぬ病気につながるおそれや、命にかかわる場合もあります。特に高齢者は、のどの渇きを感じにくくなるなど感覚が鈍くなって脱水に気づかないことが多く、周囲の人が気づいてあげることが大切です。脱水状態では、手の甲をつまんで離し元の状態に戻るまでに3秒以上かかるか、爪を圧迫して爪の色が白からピンク色に戻るまでに3秒以上かかります。ぐったりしているなど様子がおかしいときには、チェックしてみましょう。

脱水を起こしている人には、十分な水分とミネラルを補う必要があります。水だけ飲んでしまうと、水分とともに体に必要なナトリウムやカリウムなどのミネラルも排泄されて、かえって脱水症状が進行してしまいます。脱水時の水分補給ではミネラルの入った経口補水液などを飲むのがおすすめです。

脱水を予防するには、室内の湿度を50~60%前後に保つように加湿器を使用したり濡れタオルを干したりして、室内が乾燥しないように心がけましょう。また、室内の照明を発熱量の少ないLEDに替えることでも乾燥を防げます。日中はのどが渇いていないと感じてもこまめに水分補給を行い、寝る前にはコップ一杯の水を飲むようにして、冬場の脱水に注意しましょう。